マジェスティS JAPAN SPEED スタンダードプーリーキット取り付け

2022年11月19日

シャーシダイナモによるパワーチェックにより、ピークパワーが10,000回転付近であることが判明しました。その後、今まで取り付けていたデイトナプーリーでセッティングを行いましたが、手持ちで最軽量のドクタープーリー7.0gでも回転が上がりきらず、対応できないことがわかりました。そこで変速回転数をあげる為、去年夏前に購入して放置していたJAPAN SPEED スタンダードプーリーに変更してみることにしました。このプーリーを使っていなかった理由は、逆にプーリーが軽すぎることでウエイトローラーを重くしても狙った変速回転数に合わせるのが難しかったためです。

パッケージ。箱とプーリーのサイズが合っていません。飛び出しています。。

プーリー本体。テフロンコーティングは無くシンプルなプーリーです。国内代理店の製品紹介ページと比べると形状が異なっており仕様変更されたようです。冷却用のフィンが無くなっています。直径は純正約139mmに対し約140mmです。

プーリー摺動部側。中央部の突起が無いのでフェイスタッチ時にはプーリーに円状の傷が入ると思います。摺動部には”Japan Speed”のロゴが刻印されています。後述しますが、このザラザラした刻印が原因で取り付け後に問題が発生することになります。

フェイス側。純正やデイトナと同様にユニバーサルホルダー用の穴が空いています。直径はプーリーより少し大きく約141mmです。

フェイスの摺動部側。

ランププレート。こちらも黒塗装からメッキに仕様変更されていました。スライドピースはしっかり圧入されており動きません。

プーリー重量:348g。純正は470g、デイトナは434gなので大幅に軽いです。

フェイス重量:212g。純正は222g、デイトナは228gです。

ランププレート&スライドピース重量:150g。純正は146g。

落とし込みに影響するフェイスとボスが接触する部分の内径は約38mm。純正とほぼ同じかごくわずかに小さいです。デイトナは約42mmでした。

個体差かもしれませんが、このJAPAN SPEEDスタンダードプーリーはいくつか問題があってそのままの状態では使えませんでした。まずはこのプーリー本体にある摺動部のロゴ。ベルトが高速側(外側)に移動した後、ベルトが低速側に戻らない事象が発生しました。この刻印部分の摩擦係数が高いことでベルトが止まっていました。こちらの画像はペーパーで刻印が薄くなるまで落とした後の状態です。それと、プーリーボスが入る軸受けのクリアランスがきつく、耐水ペーパーで削り穴をごくわずかに広げています。

また、ガイド部分を磨くことでローラー移動をスムーズにし、ローラー自体の寿命をアップさせるように手を入れています。

次はランププレートの端部分。エッジが立っていることで購入時からプーリー側に傷が入っており、リューターを使用して角を面取りしています。黒いのはKOSOローラーの刻印跡です。

ランププレートに取り付けてあるスライドピースとプーリーのクリアランスが無く、手で動かすと抵抗が強い状態でした。純正プーリー&スライドピースの組み合わせと同じくらいのクリアランスにまで平型ヤスリで削り調整しています。

購入直後はKOSOのウエイトローラー(丸型)でテストし、その後ドクタープーリー白(異型)との相性が良いとわかったのでドクタープーリーを使ってセッティングしています。こちらはKOSOのローラーを入れた状態。

こちらはドクタープーリー白を入れた状態。シムワッシャー1mm分くらい落とし込み量に差があると思います。走行後、ケース内側との干渉が無いことは確認していますが、距離は結構ギリギリです。

ドクタープーリー白とシムワッシャー1mmを組み合わせたプライマリ側の状態。まだ落とし込めそうですが、最高速との兼ね合いを見ながら調整していこうと思います。

セカンダリ側のベルト張り具合。ベルトは先日のデイトナプーリーと一緒に交換したデイトナの強化Vベルトです。

フェイスタッチした時のフェイスとプーリーの距離。外側で約26mm。

正常に動作させるのに色々と課題はあったものの、ドクタープーリー白7.0gを使用することで10,000rpm付近の変速に合わせることができました。デイトナよりも300~500rpmくらい変速回転数が上がっています。それに加え、プーリーが軽量化されたことで発進加速が大幅に向上しました。純正プーリーからデイトナに変更した時よりも変化が大きいです。0-100km/hは最速タイムを更新しました。また、現在検証している範囲では、プーリーが大幅に軽量化されることで最高速への悪影響はありません。

完全に引っ張りきれていませんが、ECU走行ログ上のスピードはハイギアとの組み合わせで平地160km/hを記録しています。こちらも8,500rpm付近に変速を合わせていた時よりも記録更新しています。
※aRacer ECU上のスピードは純正スピードメーターよりも若干高く表示されます。
~2022年7月25日追記~
別のテストでスピードメーターとECUの速度差を確認しました。aRacer ECUで160km/hだとスピードメーターでは約152km/hになります。約1.05倍(5%)です。

走行後のプーリー。まだ使いきれてないように見えます。

トルクカムは純正で少しだけ延長加工しているのですが、トルクカム側のマジック跡を見るとまだ落とし込めそうなので追加で延長加工しておきました。開き切った際の両端の幅は約55mm。 約1mm摩耗した純正ベルトでも中央部の溶接にヒットしないよう十分余裕を残しています。KN企画パワーグリップクラッチ&アウターとのクリアランスも問題ありません。