マジェスティS aRacer RC Super2 チタンゴールド取り付け編

2023年2月15日

今後のシステムアップグレードのためにフルコンを導入します。マジェスティS後期(SG52J)はサブコンを見たことが無くフルコンのaRacer一択です。マジェスティS用のモデルは複数あり、私の2018年式(SG52J)は台湾のモデルだと六期SMAX用が該当します。RC Super2のゴールドであれば基本性能は変わりませんが、2021年度版で最新のチタンゴールドにしました。今回は純正排気量の車両に導入しましたが、オートチューンによる基本的なセッティングのみで十分体感できるほど速くなります。RC Super 2とRCMini5で迷ってる方はこちらの記事を参考にしてみて下さい。

限定セットの同梱物

今回は限定セットで購入しました。RC Super2本体に加え、AF1ワイドバンドAFRモジュール、1to2接続ハーネス、チタンゴールド専用のシリコンカバー、帽子が付属しています。aRacerは一年に一回(?)限定セットを出すようで、RC Super 2本体+数千円でその他のオプションが付いてくる非常にお得なものです。在庫があるようであればこちらがおすすめです。右下の1to2接続ハーネスは別のパーツを使うので使用しません。

RC Super2の構成部品

bLink2ワイヤレスモジュールはこちらに付属しています。このモジュールを使うことでスマートフォンやノートPCをBluetooth経由で接続できるようになります。iLinkケーブルというオプション品も別途用意されており、こちらはノートPCのUSBポートとケーブル接続するものになります。転送速度はケーブルの方が早いですが、気になるのは長時間の走行ログをノートPCにダウンロードする時位だと思います。右上の保証書裏にはコードが記載されており、それをPCにインストールしたSpeedTuning Super 2に入力することでソフトウェアにログインして使えるようになります。左下の説明書には、bLinkモジュールは端子側を下に向けて設置しないと水に濡れた時に故障するとの説明が書いてあります。

AF1空燃比モジュールの構成部品

aRacerの売りであるオートチューンを行うにはAF1が必要です。説明書を見るとバッテリー直結の接続方法もあるみたいですが、RC Super 2本体に直接接続できるので左上のパーツ群は使いません。右下の部品がワイドバンドO2センサーです。一般的にワイドバンドO2センサーは壊れやすいと言われていますが、壊れた場合はLSU4.2規格のボッシュ汎用品で代用できます。

1to4接続ハーネス

1to2接続ケーブルの代わりに別途購入した1to4接続ハーネス。もしかすると現在は廃番になって2to5ケーブルに置き換わっているかもしれません。iMode Gen3を別途取り付け予定のため、カプラーが足りないのでこちらを使用します。この接続ハーネスは本体に直接接続して、この1to4接続ハーネス経由で様々なコンポーネントを接続します。4ポートのうち、今回はAF1、bLink、iMode Gen3で3つのポートを使うことになります。

RC Super 2本体の取り付け

2018年式(SG52J)の純正ECUはここにあります。交換にはフロントカウルを全て外す必要があります。

ヤマハ純正ECUの外し方。分かりづらいのですが、中央の黄色のマーキングの部分を押しながら配線側を引っ張ると抜けます。

aRacer RC Super 2本体を設置。フロントフォークを突き出ししているのでギリギリ上部に取り付ける必要がありました。タイラップを組み合わせて四箇所で留めています。放熱性を考えてカバーを取り付けるか迷いましたがせっかくオプション品として付属されてるので付けることにしました。過去のモデルはシリコンカバーは無かったので、衝撃による故障の事例があるのでしょうかね。

取り付けにあたり、配線はポン付けで加工の必要はありません。マジェスティS前期(SG28J)や国内仕様の一部シグナスXで出るヘッドライトが点灯しない仕様はSG52Jでは該当せず大丈夫でした。bLinkモジュールは最初カウルの中側に押し込んでおいたのですが、ブラケットを通る配線の隙間からLEDの点滅が目につくので、最終的にこちらに固定しました。

AF1空燃比モジュールの取り付け

ワイドバンドO2センサーは純正のナローバンドO2センサーよりも本体が長く、ケーブル側までかなり熱くなります。ラジエターホースに干渉しないよう、ホースステーを曲げる等で距離を取る必要があります。

パーマテックスのアンチシーズ

O2センサーのネジ部に塗布したパーマテックスのアンチシーズ。アルミニウム配合の焼付き防止グリスです。-51℃~871℃まで対応。付属のO2センサーのネジ部にもグリスが塗ってありますが、何度かつけ外しをしたので再塗布。O2センサーは固着しやすいため使用を強く推奨です(固着で苦労した経験あり)。マフラーはSP忠男のPOWER BOX FULL Rですが、エキパイ穴とセンサー取り付けネジの溶接が少しずれており、純正O2センサーより大きいワイドバンドO2センサーを取り付けるためには穴の拡大が必要でした。

O2センサーの交換に使用した工具

アストロプロダクトツの3/8DR O2センサーソケット。品番:AP071244。ワイドバンドO2センサーはサイズが大きく、ディープソケットタイプは入らないので、しっかりトルク管理したい場合はこのような短いタイプが必要です。トルクレンチをソケットに対して90度の角度でセットすることで規定トルク(45Nm)で締め付けられます。

限定版の起動画面

今回購入したRC Super 2は限定版なので、一度接続するとスマートフォン用の設定アプリ”aRacerSmart”の起動アニメーションが変化します。

限定版のMonitor画面

また、限定版はMonitorで選択できるパターンが二種類から三種類に増えています。左からデフォルトの”Monitor PRO”、”Monitor Lite”、そして限定版で追加される”Monitor SPEC Edition”です。”Monitor PRO”は下側の四角い項目をスワイプすることで、見えていないパラメータも表示させることができます。他の2つは画面上に表示されている項目は動かせませんが、一部カスタマイズすることはできます。確認できるパラメータが少ないので、セッティングを行うのが目的の場合は”Monitor PRO”だけ使えれば問題ありません。画面のカスタマイズ方法はセッティング編②の中に記載しています。

セッティング編①へ続きます。