マジェスティS NCY 1000rpm センタースプリング取り付け

2022年7月8日

NCY 1000rpmセンタースプリングをテストしました。現状ボアアップ+ビッグヘッドによりノーマルと比べものにならない位に出力が上がっていますが、体感できないレベルでスリップロスが発生しているかを走行データで確認するため、社外としては柔らかい1000rpmアップのセンタースプリングを使ってテストしてみました。

パッケージ。台湾NCY製です。

KN企画が国内代理店となっている商品です。KN企画の品番は”721A09BH610″。

スプリングには線径、外径、長さ、アップする回転数(という意図なはずです)が記載されています。

右側の純正センタースプリング(約6,000km走行)との比較。巻の方向は同じ、NCY6巻、純正5.5巻。NCYの方が線径が太いです。手で縮めた感じもNCYの方が若干硬く感じられます。また数ミリNCYの方が長いです。線径はやや太いですが、純正トルクカム側のスプリングシートとは干渉することもなく相性は問題ありません。ただ、使用しているパワーグリップクラッチ側との相性はあまり良くはなく、枠への収まりが悪く少し浮く感じになります。

念のため、線間密着した際の余裕を確認しておきます。トルクカムは純正ですが、わずかに延長加工しており、全開状態でスプリングシートからクラッチまで約44mm*です。NCYのスプリングは線径4.7mmで6巻ですが、余裕を持って線径を5mmとしても30mmにしかなりません。十分余裕があります。
*現在追加で延長しており約43mmです。

スプリングをセットしてベルトを張った状態は62mmでした。最大変速まで移動した際は43mmになります。

全長内径外径
純正センタースプリング113mm49.5mm58.5mm
NCY 1000rpmスプリング117.6mm49.4mm59mm

テスト結果。0-100km/hテストにおいて純正のセンタースプリングと比較して大きな性能差は出ませんでした。

今回の検証はもう一つ目的があり、変速回転数の調整用に使用できるかを確認しました。NCYセンタースプリング交換前はウエイトローラーは7.0gで変速が10,200~10,500rpmでした。交換後は8.0gで変速9,800~10100rpm、7.5gで10,100~10450rpmでした。純正スプリングと比べ、一段(0.5g)重くして変速回転数が大体同じなります。ですので、製品名の1,000rpmアップではなく、実際は300-400rpmアップといった感じです。とりあえず一旦純正スプリングに戻す予定ですが、機会があればセッティング用に活用するつもりです。

2022年6月26日追記
スプリングの荷重測定情報はこちらに移動しました。再測定しています。
マジェスティS センタースプリング5種 荷重測定(再測定)

2022年7月8日追記
ベルトスリップによるロスについて、純正センタースプリングでもセカンダリ側ではほとんど影響は無い結果となりましたが、気温が30℃近くなってきた夏季にはプライマリ側で発生しているようです。具体的な症状としては発進全開時に半クラッチで大幅な回転落ちが発生しています。半クラッチの時間が長くなっているのではないので、クラッチの滑りではありません。また、記載し忘れていましたが、センタースプリングによる再加速性能の向上はNCY1000rpmでも大きく感じることができます。純正センタースプリングでは、走行中にスロットルオフすると次にスロットルオンする際にもたつきが発生しますが、NCY1000rpmではもたつきの時間が解消されて駆動系のレスポンスが向上します。乗りにくさは感じません。