マジェスティS Frando FMF130 ラジアルポンプ マスターシリンダー 14mm取り付け

2022年12月22日

フロント用のマスターシリンダーはブレンボのコルサコルタ15mmを取り付けているのですがリアは純正マスターです。DREAMER MOTORのレバーでパーキング機能は便利なのですが、調整範囲が狭く自分の指には合っていなかったのと、レバーとマスターのクリアランスの大きさが気になっていたので台湾Frandoのラジアルポンプマスターに交換しました。Frandoからはいくつかラジアルポンプマスターが出ているのですが、選択したのは比較的新しくラインナップされて安価なFMF130です。

オシャレな化粧箱です。

品番は「FMF-130 M/C 14 (Black) LH」です。左側用になります。合わせるリアブレーキキャリパーはブレンボの新カニ(2POT 34mm)ですが、実際に使ってみた感想としても14mmで合っていると思います。

同梱物①。カラーはブラックを選択しています。他にタンクステーとレバー調整ノブの色が違うレッドとイエローがあります。

同梱物②。ギャランティカード、キーホルダー、説明書、GARUDAの正規品なので日本語の説明書が付属しています。

マスターシリンダー本体とショートタイプのレバー。ブレンボやFrandoの7NBと比べるとレバーの中央付近から急に角度がきつくなっており、レバー形状による握り心地は好みが分かれると思います。

ブリーダーボルトもブラックです。中央のボタンボルトにマスターシリンダーステーを取り付けます。

下側のダイヤルでレバーの距離を28段階に調整できます。必要十分な段数です。

9/16inch = 14mm。シリアル番号で管理されているようです。

FMF130はスモークのリザーバータンクが付属しています。小さいタンクはメンテナンス性が悪いので個人的には大きい方が好みだったりします。

ミラー穴付きクランプが付属しています。穴径は10mm正ネジです。今まではキャンプ用にミラー穴無しのヘルメットホルダーを付けていたのですが、ミラーを付けるため外すことになってしまいました。

タンクキャップはプラスチック製が付属しますが、アルミ製のオプションがあるようです。

油圧スイッチと銅製のクラッシュワッシャー二枚。付属のクラッシュワッシャーは厚みが1.5mmあり、スウェッジラインのバンジョーと組み合わせると相性が微妙なので、1mm厚のものを別途用意して使用しました。

車体側のカプラーも合わせて変更しました。使用したのは入手が容易なエーモンの「カプラー2極(ロック付き110型)」です。

今まで色々な車種でエア抜きを行ってきましたが、このFMF130はマスターシリンダー側のエア抜けが悪かったです。ハンドルに取り付けた状態では全然抜けませんでした。私が上手く行った方法はこんな感じです。タンク満タン状態でキャップを締め、マスタシリンダーとクランプを分離してハンドルから取り外し、マスターを垂直にした状態で振ったり振動を与えたりしてシリンダ内のエア溜まりを上に持っていきます。やりにくいですが、この状態で一旦エア抜きします。その後、下記画像のようにブリーダーボルトが上に来るようにかなり角度を付けた状態でハンドルに取り付け、通常通りエア抜きを行います。

キャリパー側はマウント状態だとブリーダーボルトが下に位置しているので、一旦外してブリーダーボルトを上にしてエア抜きしています。ブレーキフルードはフロントと同様にアクティブのブルーを使用。

レバーレシオはデフォルト18mmです。左側の縦に並んでいる4個のイモネジを緩め、レバーを左右にスライドさせることで20mmに変更が可能です。20mmにした方がストロークが小さくタッチが硬くなります。18mmにする場合は画面左側2箇所を先に締め、20mmにする場合は画面下側2箇所を先に締めます。今回はブレンボ新カニとの組み合わせで20mmの方が好みでした。

FMF130は安価な割に安っぽさは感じられず、ガタも無く精度は良いと思います。ラジアルポンプのリニアな感触は操作していて気持ちが良いです。レバーの調整幅も広いので自分の指に合う距離に調整できました。ただ、前述のとおりレバーの中央付近から大きく湾曲しているので、車種によっては取り付け位置をハンドル中央側に持っていかないと人差し指でブレーキをかけにくいと思います。私の場合、左側は中指と薬指、必要に応じて小指を使うのでかけやすい形状だと感じています。