ツールズアイランド(TOOLES ISLAND)12t 油圧プレス導入

2022年9月19日

ブッシュやベアリング等の圧入には今まで自作の治具やありものの工具を流用して作業してきましたが、限界が見えてきたので油圧プレスを導入することにしました。油圧プレスは様々な種類が出回っていますが、色々と調査した結果ツールズアイランドの12tプレスを購入しました。

二個口で発送されてきました。細長い方の箱は配達員の方に申し訳無いくらい重かったです。

同梱物に欠品はありませんでした。ネジ類の数もピッタリです。角の塗装が少し剥げているものもありますが、品質的に全く問題ないレベルでした。白い箱にはメーターが入っています。

付属の説明書は”図”のみ。手順の記載はありません。プレスを購入するような整備好きの人にはこれで十分なのでしょう。組み立ては難しくないです。それぞれのパーツが重いので疲れますが、足側から組み立てていけば一人で作業可能でした。

油圧シリンダーにはシリアル番号のシールが貼られていました。しっかり品質管理されているようです。

ポンプ側にも同じくシリアル番号のシールが貼られていました。

ポンプのハンドルはねじ込み式になっているのでガッチリ固定でき、ポンピング時にガタガタしません。

ハンドルを奥まで締め込んだ状態でグリップの角度がずれていたので、ドライヤーで温めて角度を修正しました。ハンドルは一番奥まで締め込まないとガタが出ます。

組み立ての際は仮止めの状態で枠を組み上げた後、全体が平行になるようにバランスを調整してから本締を行いました。作業台もちゃんと平行でガタツキもほとんどありません。

安いものは、作業台に使われている前後のプレートがボルトで固定されるだけの2ピース構造ですが、こちらはL字の鉄板で二箇所溶接されている1ピース構造です。

作業幅は510mm(仕様上の記載は505mm)あるので、マジェスティSのフロントタイヤホイールをタイヤ付き(120/70-R13)でベアリング圧入も可能です。黒のVブロックと赤の作業台はツルツル滑り危険なので、暫定的にマットカラーのテープを作業台に貼り付けて滑り止めとして使用しました。

付属のメーター。中には針のゆれ止めにシリコンオイルが封入されているそうです。メーターの取り付けにシールテープは必要ありません。中にナイロンのようなパッキンが入っているので締め付けるだけでシールされます。また、この他の作業も含めシールテープは一切必要ありません。必要箇所はすでにシールテープを使って組み立ててあります。メーター下部にある真鍮ボルト部分には、納品時にメクラ用の六角ボルトが取り付けた状態になっています。メーターを使わない場合はメクラボルトで塞いで使用することも可能です。とりあえずメーター表示10tまでかけましたが各部のオイル漏れはありません。

油圧シリンダーとポンプの接続部分。オイルは封入された状態で梱包されており、ここを繋ぐだけで使用できるようになっています。ただ、必然的に内部にエアが混入した状態になりますので、別途エア抜きが必要です。エア抜きが不十分だと、シリンダーが下まで下がりません。

リリースバルブ(ノブ)の隣にある黒いネジは圧力制御バルブだと思われるので基本触りません。

エア抜きにはポンプ端にある銀色のバルブを開放します。私が対処したエア抜き方法は以下です。
①ポンプを台からはずしシリンダーより上の位置に持っていきます(重いので高い台等を使用)
②その状態でシリンダーが下がりきるまでポンピングします
③ポンプ手前に付いている銀色のエア抜きボルトの部分を一番高い位置に持っていきます
④銀色のエア抜きボルトを緩めます
⑤ポンプ左側に付いている黒色の油圧開放バルブを開放して一気にオイルをリターンさせます。この状態でエアが上に上がり、エア抜きボルトから抜けていきます
⑥この作業を3回実施することでシリンダー内のエアが抜け、シリンダーがしっかり下がるようになりました

こちらは今までブッシュやベアリングの打抜き、圧入に使用していた治具。全てホームセンターで揃います。これに手持ちのソケット等を組み合わせればかなりの作業に対応できました。これからも場合によっては併用していきたいと思います。

油圧プレスの打抜き用に別途購入した大阪魂の平行ピン B種。S45C-Q焼入れの高強度のものを選択しました。圧入や打ち抜く対象物によりますが、割れる恐れがあるソケットで代用するより安心です。

こちらも別途購入したベアリング圧入ツール。ソケットを使わないで済みます。

使用後の感想としては、作業が非常に楽で気軽にベアリングの圧入や打ち抜きができます。油圧プレスでベアリングを圧入すると、奥に達した手応えが掴みづらいという意見がありましたが、個人的にはそんなことはなく、ある程度微妙な力加減も感じ取ることができています。

今回購入したものは中国製の油圧プレスですが、ネット上の記事を見ると中にはひどい品質のものもあるようです。今回購入したものはかなりまともな部類に入るかと思います。参考までに私が油圧プレスを選んだポイントを以下に記載します。

・メーターはあった方が安心して作業ができます。入りづらい時や抜けづらい時に想像以上の圧がかかることがあり、限界がわからないとどこまで圧をかけ続けて良いかわかりません。
・ダルマジャッキタイプは横幅(作業幅)が狭い物が多い印象なので、ホイールベアリングの交換も想定している場合は確認すべきポイントです。また、ダルマジャッキタイプはジャッキがボルトで固定されていないものがあり、作業時にジャッキがずれる場合があるとのこと。ボルトで固定するタイプか否かは写真だけではわかりにくいです。ダルマジャッキタイプの方が構造がシンプルなので、オイル漏れのリスクは低そうな感じはします。
・掲載写真が少なかったり、複数画像でも異なる製品が掲載されているものは怪しく感じました。サイズ等の製品仕様が明確に記載されていないものも怪しいと判断しました。
・色は赤と黒がありますが、黒で品質が良いと判断できるものを見つけることができませんでした。黒を選ぶ場合は慎重に調べた方が良いと思います。
・6ヶ月保証が付いている製品があります(アストロ、ストレート、KIKAIYA等)。
・個人宅へ配送不可な製品があります。
・一見同じように見えても細かい箇所の仕様が結構違います。12tメーター付きでの例は、
 - 油圧シリンダーを保持する方式が2枚の鉄板で挟む方法(アストロ、ツールズアイランド等)とガイド付きの鉄板1枚で保持する方法(ストレート等)があるようです。ガイド付きの方はシリンダーを左右に楽に移動できそうです。
 - 作業台の高さ調整段数は7段が一般的ですが、各段の間隔が狭く、高さを調整するロックピン差し込み穴の最上段が低すぎるものがあります。小さい対象物にピストンロッドが届きにくいと思います。
 - 作業幅が広いものと狭いものがあります。
 - アンカーやキャスター用の穴が空いているものと空いていないものがあります。
 - フレームの一番下足部分に斜めの補強バーが入っているものと入っていないものがあります。
 - 作業台部分のU字鉄鋼が溶接の1ピース構造(剛性高)のものとボルト2本で固定する2ピース構造(剛性低)があります。
 - メーターにオイルが封入されていないものがあります。メーター内にオイルが封入されていることが明記されている製品は物がしっかりしている印象です(アストロ、ストレート、ツールズアイランド等)。
・12tメーター付きではアストロプロダクツの物が一番良さそうな感じで、ツールズアイランドは全く同じではないが、かなり似ている仕様で価格が安くコスパが高いと判断しました。

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Posted by Web Master