M1 MacBook Pro 16インチ 2021でAnker Nano II 65Wアダプターが使えるか検証

2023年2月2日

MacBook Pro M1 Proチップ16インチ 2021年モデルを仕事で使用しているのですが、ACアダプターが140Wで大型化されており持ち運びが不便です。そこで、コンパクトで評判の良いAnker Nano II 65W ACアダプターでも運用に耐えられるのか、負荷をかけて消費電力を測定し検証してみました。

メーカーの仕様

前提として、Ankerの公式サイトではMacBook Pro 16インチ 2021年モデルは対応の記載があります。
「対応機種: MacBook Air (M1、2020) / Air (Retinaディスプレイ、13インチ、2020) / Pro (13インチ、M1、2020) / Pro (14インチ、2021) / Pro (16インチ、2021) 
ただし、”ご注意”として以下記載がありました。
「本製品はMacBook Pro 16インチに対応していますが、付属の充電器より充電スピードは低下します。」

重量比較

Apple純正の140W USB-C電源アダプタは277g。

Anker Nano II 65Wの重量は115g。

ついでに手持ちのRAVPower 61W USB充電器 RP-PC112も検証してみることにしました。こちらGaN搭載の充電器としては先駆けの存在です。重量は108g。Ankerよりも軽量でした。

測定に使用した機器

測定に使用するサンワサプライのワットチェッカーPlus。品番はTAP-TST7です。液晶に表示されるワット数をリアルタイムで確認します。TAP-TST7は既に廃盤で、現在はコンパクトなTAP-TST8Nに置き換わっています。

テスト環境

・Model: M1 MacBook Pro (16-inch, 2021)
・OS: macOS Monterey 12.6.1
・Processor: Apple M1 Pro @ 3.22GHz
・Memory: 16GB
・USB-C経由で2つのモニター(EV2335W、EV2760)に出力した状態
・Geekbench5でCPUベンチマークを継続的に行って負荷をかけている状態
・PCのバッテリーは残10%~20%程度まで減っている状態

純正140WアダプターとMagSafe3

M1 MacBook Pro 16インチはMagSafe3とUSB-Cポートで給電できますが、まずは純正140WアダプターとMagSafe3を使って給電してみました。消費電力は最大147Wまで上昇。

USB-Cポートの検証で使ったケーブル

ここからはUSB-Cポートでの検証ですが、ケーブルは少し前に買ったAnkerのPowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブルを使用しました。とても柔らかく取り回しやすいケーブルで、表面がサラサラしており手触りも良いです。Ankerの65W充電器と合わせるなら黒が良いと思います。

純正140Wアダプター

純正140WアダプターとUSB-Cポートでの給電。消費電力は最大101Wまで上昇。やはり急速充電はUSB-CポートよりもMagSafe3の方が有利ですね。

Anker Nano II 65Wアダプター

Anker Nano II 65WアダプターとUSB-Cポートでの給電。消費電力は最大69Wまで上昇。

Anker Nano II 65Wアダプターを接続した直後、画面右上のバッテリーアイコンをクリックして確認すると「バッテリーは充電停止中」と表示されますが、実際は69W付近電力を消費しており、PC側にも給電されている状態です。

しばらくして右上のパーセンテージが更新されると「バッテリーは充電停止中」の表示が消えます。

さらにしばらくするとフル充電までの時間までが計算されて表示されるようになります。

この後パーセンテージが増えて時間が更新されていくのですが、充電初期に表示される時間よりも実際は早く充電できそうな感じがします。Geekbench5をかけ続けていますが、65Wのアダプターでも問題なく充電可能なことが確認できました。

RAVPower 61W RP-PC112

RAVPower 61W USB充電器 RP-PC112の結果はこちらです。消費電力は最大66Wまで上昇しました。Ankerと比べるとやはり少し出力が弱いですが、こちらもGeekbench5をかけ続けて問題なくバッテリーへ充電可能です。

業務アプリ使用時の消費電力

ここまでの検証ではGeekbench5でかなり負荷をかけた状態ですが、参考までに外出先での作業を想定して以下業務アプリのみを立ち上げている時の消費電力を測定してみました。充電は100%の状態にして消費電力を確認しています。外部モニターは接続していません。
・Finder
・Google Chrome(タブ10個)
・Zoom
・Slack
・Power Point 2019

アプリを立ち上げて操作をしないアイドル状態では商品電力が10W以下でした。Google Map等のアプリを動作させると瞬間的に消費電力が上がりますが、上がっても30W台後半といった感じです。

Anker Nano II 65W充電器を安く買うために

Anker Nano II 65W充電器は各ショッピングサイトの公式ストアで購入できますが、それぞれ個別にセールをやっていて価格が異なる場合があります。

MacBook, PC

Posted by Web Master